私は学生時代真面目で優等生だったのに、就職すると会社では怒られっぱなし。言われたとおりにやっているのに気が利かない、仕事できないと言われて苦しい思いをしました。(そもそも睡眠時間削られすぎのブラック企業にいたのも問題でしたが…)
様々な紆余曲折を経て、先日私の働いている大企業で社内表彰されたので、今困っている人に向けて
- 仕事ができなかった頃の経験談
- 仕事ができる人になるためのポイント
をお伝えします。
家に帰っても、仕事できないことに悩んでいた日々、つらかったなぁ
新入社員が気が利かない、使えないといわれないコツ3つ
仕事ができる人のポイントは3つです
- 自分ができること、できないことを把握し、できないことは人を頼る
- 周りの人に仕事を頼みやすい状態を作っておく
- 必要のない仕事をしない
できないことを人に任せるというと、やる気のない人のように感じられるかもしれませんが、できないことはやる気があってもできません。
この結論に至るまでの体験談をお話しします。
「新入社員が気が利かないし使えないんだよね」と先輩に言われた
私は新卒でブラック企業に入りました。
新入社員のころは新人研修の教育担当を困らせるできの悪さで、同期の中でも完全に落ちこぼれ。
新人研修は課題を提出できたら帰って良いようになっていたのですが、私は内容が理解できず日をまたいでも帰れないことがしばしばありました。
先輩社員は 新入社員の中でも 一人だけ遅れている私に、なぜできないのかを聞くのですが、自分自身もなぜできないのか分からず、頭が悪いからですと自虐的に答える始末。
新人研修が終わって実際に働くようになっても落ちこぼれのままで、先輩に言われたことをやっているつもりなのに
「なんでこんなことしたの?」
「今なにをしているの?」
と言われ続けていました。
新入社員が気が利かない、使えないといわれていた私が変わったきっかけ
配属されてからは先輩から指示されたとおりに動いても、やっている途中に別の先輩からやり方が違うと怒られる。
自分なりに工夫して早く終わらせる方法を試してみると、意味がないからやめろと言われる。
何をやっても注意されるため私はすっかり自信を無くしていました。
そんな私が変わったのは先輩社員の田中さんと二人で動かすプロジェクトに配属されたときのことです。田中さんは社内でも仕事ができると評判の人でした。
優秀な田中さんの足を引っ張らないように頑張ろう、田中さんの姿を見て少しでも仕事ができるようになろう、そう決意して私はプロジェクトに臨みます。
そしてプロジェクトが始まってすぐ、私は驚くことに気が付きます。
田中さんは自分の手をほとんど動かしていないし、プロジェクトで問題が出たときも自力で解決せずに 人に頼っている!
時間に余裕がある状態で仕事を頼まれても断っているし、空いた時間は雑談ばかりしている!
仕事ができる人 = 膨大な仕事量をこなし、難しい仕事も自分で解決できる人と思っていた私にはその姿は衝撃的に映りました。
そして私は自分の仕事に対する向き合い方が間違っていたことに気がついたのです。
優等生・真面目なのに仕事できなかった私が気づいた「仕事ができる人」
結論から言うと「仕事ができる」という評価は、その人個人がこなした仕事の量や、その人個人が解決できた仕事の難易度だけで計られるのではありません。
「仕事ができる人」は自分の仕事を(周りの力を使って)正確にこなせる人なのです。
私の思い描いていた、膨大な仕事量をこなし、難しい仕事も自分で解決できる人というのは独立して個人で働いている人に求められるものです。
会社という組織では個人の能力が低くてもできる人にできることをやってもらうことで仕事を進めることができるのです。
またビジネスでよく言われる言葉に「言われたことを言われたとおりにできて半人前、言われていないことまでできて一人前」があります。
自分の仕事の質を上げるために必要な観点なのですが、これをするためには十分な時間の余裕と心の余裕が必要になります。
またすべての仕事に対してこの考えを当てはめて行うと時間が足りなくなるのも事実です。
時間を生み出すには、重要な顧客への説明や役員との面談など、ここぞというときには言葉の裏をを考えて準備し、普段の仕事は求められる最低限の質で仕上げる。
依頼された仕事も全てがむしゃらに取り組むのではなく、必要なことのみを行うのが重要です。
新入社員が気が利かない、使えないといわれていても明日から仕事ができるようになるコツ
仕事ができるようになるためのポイントを繰り返します。
- 自分ができること、できないことを把握し、できないことは人を頼る
- 周りの人に仕事を頼みやすい状態を作っておく
- 必要のない仕事はやらない
仕事ができる人になるためには、自分の仕事を正確にこなす必要があります。しかし個人の能力には限界があり、できないことや分からないことに必ず直面することになります。そんなときには他の人にお願いしてやり方を教えてもらったり、代わりにやってもらうようにしましょう。
そして助けてくれた人がまた助けてくれるようにしておくことも重要です。
まず仕事をやってもらったときは本人にお礼を言います。このときその人がやってくれて助かったという事実以外に、その人の能力を褒めると良いです。
自分に能力があると認めてもらえることを喜んでくれる人はとても多いからです。
またその人の上司や同僚にもスキルや人柄を褒める言葉を伝えておくと良いです。褒め言葉は第三者を介して伝わると、直接伝わるよりも大きく伝わるからです。
必要のない仕事をしないことは簡単そうなのに意外と難しいです。
特に上司から指示をされると断りづらいことが多いと思います。その場で断ると関係がこじれる可能性があれば、一度持ち帰って必要性を考えてみましょう。
対応しなければ重大な問題が起こる場合は必要性がありますが、対応しなくて他のやり方で避けることができたり、対応しても少ししか状況が良くならない場合は必要性がほとんどないと言えます。
必要なかった場合はしばらく話題にあげないでいれば上司が忘れてくれる可能性が高いです。上司の気持ちを満足させるための仕事はもうやめて、時間とともに埋もれさせてしまうことをおすすめします。
新入社員が気が利かない、使えないといわれている人へ
私自身仕事を頑張ろうと思っているのになかなかうまくいかなくて、帰ってもどうして「気が利かない」などと言われてしまうのか、調べる日々が続きました。
私の場合は、田中さんの仕事ぶりを見たこと、そして転職して睡眠時間をまともに確保できるようになったことで仕事の評価が一変しました。
私は、「気が利かない」「使えない」人など一人もいないと考えています。支持する側が支持していなかったり、まだ慣れていない面が大きいのではないかなと。
それでも一度人の評価が定まってしまうとそこからひっくり返すのはとても大変ですよね…。
そんなときは転職してしまって、また新たに考え直せばよいのではないかなと思います。
私も実際、リクナビ転職して自分の長所を見つけられて、しっかり働けるようになりました。
仕事のコツを知ることで会社に行くことがより楽しくなることを祈っています。