「キレる私をやめたい」のキャラ考察とネタバレ感想

「キレる私をやめたい～夫をグーで殴る妻をやめるまで～」は、毒親に支配されて育った主人公田房永子さんの実体験を基にした漫画です。

その家庭環境から怒りをコントロールできないエイコは、些細なことでキレてしまう自分に悩み、どうやってキレをコントロールするのか模索、そして怒りを鎮めるまでを描いたお話です。

結末まで読んだわたしの感想をまとめ、最終回のその先はどうなるのかをネタバレありで考察していきます。

ここから先は詳細なネタバレを含みます。

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キレる私をやめたいをネタバレありで30秒で振り返る

キレる私をやめたいのネタバレ感想とキャラの考察：キレまくりながらも、自分を客観視できるエイコ

主人公のエイコは些細なことがきっかけとなって、自分でも止められないほどの衝動的な怒りに襲われる癖があります。

母親、元彼、夫という身近な人だけにキレるというその特性に自分でも気付いているのです。

一度は、「キレるのは女性特有のヒステリー」と自分を納得させるのですが、自分のキレのせいで警察沙汰になったことを反省し、自ら改善の道を探し求める姿が印象的です。

治療を通して自分の母親への怒りを癒し、自分自身の心を大切にしてあげることで、暴走する怒りを鎮める術を身につけたのです。

田房さんの「キレる私をやめたい」を偶然、Amazonで見つけて号泣してしまいました。私も旦那さんにだけキレ、暴れて掴みかかったり、皿を割ったり、壁に穴開けたり、警察も来ました（息子が呼んだ）。ずっと悩んでいて、で、この本に出会えて視界が開けた気がします。

— 世界を目指す社長夫人 にんみつ (@mangostin44) October 18, 2019

キレる私をやめたいのネタバレ感想とキャラの考察：キレるエイコにとことん付き合う夫

エイコの夫。度々些細なことでエイコからキレられながらも、その特性を受け入れます。

「キレても物を投げないなら、暴力を自分に振るってもいい」（！）というセリフが何とも彼の懐の大きさを表していると感じました。

警察沙汰になっても、原因を作ったエイコのことを一言も責めず、普段どおりに振る舞うシーンにじーんと来ました。

何という包容力でしょう…エイコのキレに振り回されながらも寄り添って、受け入れて夫婦として暮らしていく姿には羨ましさすら感じます。

そんな彼にも悪い点はあるのですが、この夫の支えがあったからこそ、エイコは自分の怒りと向き合うことが出来たのだと思います。

キレる私をやめたいのネタバレ感想とキャラの考察：エイコを支配し、自尊心を傷つける母

エイコの母。昔からエイコのことを決め付けるような発言をすることで、エイコを支配してきました。

自分の都合でエイコの進路を決めたり、押し付けたりといつもエイコの気持ちや意見は蔑ろにしがちでした。

このような母に自分の気持ちを尊重してもらえなかった経験が、大人になったエイコの心に発散できないストレスとして住み着いていたのです。

これがエイコのキレる原因になっていたのでした。

キレる私をやめたいのネタバレ感想とキャラの考察：モラハラな元彼

エイコの元彼。喧嘩になれば下手に出ていたエイコのことを見下し、ここぞとばかりにエイコを卑下する発言をしていました。

エイコもその彼の発言を「かっこいい」と受け取るという支配関係にありました。

私も元彼がモラハラだったのですが、上記のような主従関係を築くのがとても上手なんですよね。

本人は気付かなくても、だんだんと相手のペースに巻き込まれて、自分の思考や意見がなくなって頭がパニックになるんです。

エイコもそのパニックをキレとして発散していたのでしょう。

キレる私をやめたいをネタバレありでその後を考察

エイコは治療方法を探し求める中で、とあるセラピーに出会います。

それによって母への怒りを昇華し、自分の心を癒す術を手に入れます。それは、「休む」、「今を意識する」、「自分を褒める」こと。

こうして自分の怒りスイッチを鎮めたエイコは、改めて他人を客観的に見れるようになったのです。

子供への接し方も変わり、自分の気持ちに余裕を持てるようになってきているエイコが印象的でした。

エイコの幼いころのトラウマを夫と子供と乗り越えることが出来た絆で、きっとこの先も幸せに暮らしていることでしょう。そう願わざるを得ません…！

私も同じ母親として、子供の心に寄り添える存在になりたいと思いました。

その方法が具体的に書かれているので、読み手側も実践しやすいです！ぜひあなたも読んで試してみてはいかがでしょうか。

RT 自分の嫌なところをこんな素敵な方法で変わってくのすごくいい。そして、七転八倒しながらキレるをやめるために徹底的に自分に向き合っていく本書。具体的な方法がかいてあって実用書としてもすごいと思う。
キレる私をやめたい　~夫をグーで殴る妻をやめるまで~ https://t.co/8vlB4N86os

— 会津ノ寺コ@徳一菩薩 (@torioikannon) 2018年2月3日

キレる私をやめたい　～夫をグーで殴る妻をやめるまで～ (バンブーエッセイセレクション) 竹書房 https://t.co/3JR9dsaJmL @amazonJPより
これ為になりました。今日読んで実践して怒らなかったから明日も意識してみよう

— あさやだん▽┰▽ (@asyaaaaaang) 2018年4月23日

「キレる私をやめたい」のネタバレが面白かった人におすすめ

「キレる私をやめたい」は、母親のトラウマによって自分の怒りがコントロール出来なくなってしまったエイコが、家族と共に自分の問題と向き合う姿を描いた漫画でした。

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毒親マンガでオススメなのは「母は汚屋敷住人」です。

幼い時からゴミだらけの家で育ち、時には虫入りのご飯まででてきた壮絶な生活が面白おかしく描かれています。実話なのが恐ろしいところ…。

 

共感できる毒親マンガとしては「母がしんどい」をお勧めします。過干渉でヒステリックな母親にふりまわされ続けるエイコの姿。

結婚すらまともに祝えないエイコの母親の姿を見ると、これって毒親あるあるだったんだ、と気づかされました…。