アルコール依存症の彼氏との恋愛、別れ。アル中で暴言を吐く人に依存していた話

キラリの毒親・毒彼体験談

アルコール依存症の彼氏との恋愛、別れ。アル中で暴言を吐く人に依存していた話

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私は3年間ほど5歳年上のアルコール依存症の彼氏と付き合っていました

遠距離恋愛に疲れたこと、そしてアルコール依存症とうまく付き合うことができなかったことで別れてしまいましたが、付き合っている間は精一杯アルコール依存症と向き合っていました

この記事ではその時の体験、辛かったこと、そして別れたいまアルコール依存症の彼氏とどんな風に付き合えば良かったのか、その思いを書きます。

 私がアルコール依存症彼氏と付き合ったときの失敗

  • アルコール依存症とアル中は違うと知らなかった
  • アルコール依存症の人に最初からアルコール依存症と気づけない
  • アルコール依存症は好きという気持ちだけでは乗り越えられない
  • アルコール依存症の彼を一生支える覚悟がないから別れた

思い出すのは辛いことばかり…。

アルコール依存症の彼氏との恋愛、別れで知ったこと、アル中と依存症は違う

アルコール依存症は、お酒などに含まれるアルコールを本人の意思とは関係なく飲まずにはいられない状態のことで、厚生労働省ホームページには以下のように書かれています。

大量のお酒を長期にわたって飲み続けることで、お酒がないといられなくなる状態…その影響が精神面にも、身体面にも表れ、仕事ができなくなるなど生活面にも支障が出てきます。 

厚生労働省 みんなのメンタルヘルス

最近ですとTOKIOの山口達也さんがアルコール依存症で入院されたニュースを耳にされた方も多いのではないでしょうか?

アルコール依存症は隠れた病気になっていることが多く、周りから気づくことは難しいです。アルコール依存症という言葉すら知らなかった私は、アル男くんと付き合って半年経つまでアルコール依存症であることに気がついていませんでした

お酒を飲む回数が多いな。

飲み会の時に飲みすぎるところがあるな。

酔うと癖が悪いな。

でも、そんな人よくいるから大丈夫。

そんな風に思っていました。

アルコール依存症の彼氏との恋愛と別れ:最初は暴言もなくアル中とわからなかった

アルコール依存症の彼氏との恋愛と別れ:最初は暴言もなくアル中とわからなかった

私が大学生のとき、アルバイトしていた居酒屋でアル男くんと出会いました。

アル男くんはもともとその居酒屋の常連で週2、3回居酒屋に来ており、自然と仲良くなっていきました。

次第にアル男くんからアプローチされるようになり付きあうことに。

当時の私は大学生で、社会人のアル男くんがとても大人に見えてかっこよく思っていました。アル男くんはとても明るくて陽気な人で、そこもステキに思ったことを覚えています。

居酒屋でのアル男くんはよく飲みますが潰れたりすることはなく、酔った時は声が大きくなったり口が悪くなったりしていました

私は酔った人によくあることだからと思っていて、そこまで気にしていませんでした。

アルコール依存症の彼氏との恋愛と別れ :酔うと暴言を吐く彼氏に

毒親の父は借金だらけ、酒のにおいと暴言が頭から離れない

付き合い出してからは週に1回の頻度でデートをしていました。

土日のどちらかを使って遊園地やショッピングモールなど典型的なデートスポットに行き、楽しく過ごしていました。普通のカップルだったと思います。

少し気になったのはアル男くんの機嫌のブレが激しいこと。普段はとても陽気で明るいのですが、突然イライラして機嫌が悪くなったりネガティブになったりして、しばらくすると明るくなることがありました。

なんの証拠もないのに

オマエ浮気してるだろ!ほかの男に股開いてきたんだろ!

どうせオレのことなんて遊びで付き合ってんだろ!

と声を荒げて怒り、私が一生懸命なだめたり説明したりしていると、コロッと態度が変わり

大好きだからさっきのは試してみただけだよ!冗談だって!

と明るく笑いながら言いだし、またいつもの楽しい雰囲気にもどるという様子でした。

付き合いたてて恋に盲目だった私は、

嫉妬してしまうのは私のことが好きだからなんだし、私が支えなきゃ!彼のことがわかってあげられるのは私だけ!

と逆に燃えあがっていました、

そしてある夏、事件が起こります。いつも通りのデート中、公園のベンチで一休みしていたとときに、アル男くんがトイレに行きました。

ベンチを見るとアル男くんの水筒が置いてあります。アル男くんはデートに水筒をいつも持参していて、私はエコ系男子なのかな?と思っていました。

喉が渇いていたので私は水筒の飲み物をなんの気なしに飲み、そして

ゴホッ うぇっ

と激しくむせ返しました。

中に入っていたのはむせるほど度数の高いお酒だったのです。。。

いままでのデートでいつも水筒を持ち歩いていたこと、アル男くんの機嫌のブレが激しくなった時に水筒で飲み物を飲んでいたこと、デートに来た時に飲みすぎて頭がいたいとよく言っていたこと、色々なことが頭を駆け巡ります。

そしてトイレから帰ってきたアル男くんに勇気を出して聞きました。

もしかして、いつも飲んでるの?

アル男くんははじめ誤魔化していましたが問い詰めると、衝撃の事実を打ちあけ始めました。

酔っていないとイライラして暴言を吐いたりネガティブになってしまう

仕事のやる気を出すためにお酒を飲んでから出社してる

仕事終わりは開放感からいつもお酒を飲んでいる

土日も休日の開放感からお酒を飲んでる

早く酔いたいから度数の高いお酒を選んで飲んでる

私はとにかくショックでした。社会人でオトナな彼氏と思っていた人が酔っぱらった状態で仕事していることも、楽しいと思っていたデートの時すらも酔っぱらっていてしかもそのせいで暴言を吐かれていたなんて…。

アルコール依存症の彼氏との恋愛と別れ :酔うと暴言を吐くけど、まだ彼は大丈夫

その日は早々にデートを切り上げました。

私の頭の中は

彼はもしかしてアルコール中毒なの??アル中ってどうやったら治るの??

ということばかりで、帰りの電車の中で調べました。

調べた結果、彼はアルコール中毒ではなくアルコール依存症であること

※アルコール中毒はイッキ飲みで意識を失ってしまうなどのアルコールによって身体を悪くしてしまった状態です

アルコール依存症は重度になると、周囲の人の生活を壊してしまうこと

そしてアルコール依存症は生をかけて付き合うもので、依存症から立ち直った人でもまたお酒を飲んでしまうと再発してしまうことがわかりました。

読めば読むほど怖くなりましたが、アルコール依存症の体験談を読むと、

アルコール依存をしている女性を更正するために、その家族がお酒とお金を隠したところ、女性が台所で隠れてみりんを飲んでいた

アルコール依存症の夫がお酒を飲み始めたので妻が止めたところ、妻の鼻がが折れるまで殴ってお酒を飲んだ

など壮絶すぎるエピソードが並んでおり、アル男くんはこれと比べたらまだ大丈夫だし、アルコール依存症かもしれないけど軽いものだろうと嫌なことから目をそらしました。

その時の私は、

アル男くんがお酒を飲もうとしたら止めたら良い

徐々にお酒を飲む量をいまから減らしていけばネットにのっている壮絶な依存症ほどの状態にならないだろう

と思っていました。

アルコール依存症の彼氏との恋愛と別れ:アル中脱却、暴言も減り遠距離恋愛になる

次の日私はアル男くんと話し合い、お酒についての約束をしました。

  • 飲む頻度を週4回に減らすこと
  • 飲んで良いのは仕事終わりだけにして、デートと仕事前は絶対に飲まないこと
  • 私のバイト先の居酒屋に来る時は必ずノンアルコールのものを飲むこと

アル男くんは最初は

飲めないなんて生きている意味がない

などと抵抗していましたが、約束してくれないなら別れると言うと渋々オーケーしてくれました。

約束してくれたから大丈夫。徐々にお酒の量を減らしていって、最終的に禁酒すれば良いんだ!

私はそんな風に考えていました。

それから毎日、今日はお酒を飲んだかをラインで聞き、飲んだと返事がくれば明日は頑張ろうねと言い、飲んでないと返事がくれば褒める。

デートの時の水筒もやめてもらい、イライラしてあたられても、大丈夫だよと言ってアル男くんを励まし続けていました。

私はアル男くんを支えるんだ。私なら支えられる。そう思っていたし、事実一緒にいる時に飲むことはなくなり、ラインで飲んだと返事があるのも週3〜4回に減っていました。

そうして半年たち、私は大学を卒業して就職のために引っ越しをし、遠距離恋愛が始まりました。

いつか結婚したらまた一緒に住もうね

と約束して涙ながらに出発したのを覚えています。

その頃のアル男くんはやっぱりイライラすることも機嫌がころっと変わって暴言を吐くこともありましたが、お酒を飲んだと返事が来る頻度は週1回程度に減っており、もう大丈夫だと思っていました。

アルコール依存症の彼氏との恋愛と別れ:再びアル中に、酔うと暴言を吐くのも悪化

アルコール依存症の彼氏との恋愛と別れ:再びアル中に、酔うと暴言を吐くのも悪化

私が新卒で就職した会社はとにかく残業が多く、新人研修中から朝9時にはじまって夜22時に会社をでることが多く、さらにひどい時は泊まり込みで徹夜もありました。

なんとか時間を見つけてはアル男くんと電話やラインする日々。

連絡をとってもアル男くんは私の残業が多いことが理解できず機嫌が悪い日が増えていきました

こんな時間まで仕事をしているわけがない

浮気をしているに決まってる

誰にでも股を開くオンナ

などたくさんの暴言を吐かれました。

それでも一生懸命説明すると、

ごめん、不安になってカッとなってしまった。早く会いたいね。

と優しくなり、いつものアル男くんに戻ってくれました。

喧嘩したり仲直りしたりでしたが、ようやく1ヶ月たちやっと会うことができる日が来ました。三連休を使って一緒に旅行する約束をしたので精一杯可愛い服を選びます。

久しぶりに会ったアル男くんはとてもカッコよく見えて、たくさん手を繋いでくっついてこれまで会えなかったぶん取り戻そう!とうかれながらで思っていました。

デート始めにショッピングモールへ行き、たくさん歩いたのでカフェに入り休憩タイム。疲れたアル男くんがふーっとはいた一息が私に届きました。

アルコールくさい

まさか、と思いました。昨日のラインでも飲んでないと言っていたし、今日は水筒を持っていなくて炭酸飲料のペットボトルを飲んでいる。でも絶対にお酒くさかった

アル男くんがトイレに行った隙にペットボトルの飲み物を飲んでみると、その中にはやはり度数の強いお酒が入っていました。

頭が真っ白になって、

これまでのは嘘だった?

治っていたんじゃないの?

遠距離になってから暴言がひどくなったのはもしかして飲んでいたせい?

せっかく久しぶりに会えたのにケンカしたくない

けどどうしても我慢できず思いをぶつけました。

アル男くんは

遠距離が始まるまでは本当にお酒を飲む回数を減らせていた

連絡が取れなくなって寂しくなってお酒を飲む回数が増えた

ケンカするのが嫌でラインでは嘘をついていた

もう一度お酒を飲む回数を減らす

と言ってくれました。

嘘をつかれてショックでしたが、一度は減らせていたので大丈夫だろうと、その日はケンカをやめて、一緒にいれることを楽しみました。

そしてこれから会うごとに徐々に状態が悪くなっていきます

次会った時、アル男くんは頭が痛いと言っていました。トイレに行く頻度もとても多く、私は絶対に飲んでいるなと思いました。

でもここで言ってもケンカになるだけだし、せっかく会えたんだしと我慢し、会っている間だけでも飲まないでいてもらおうと、その時も持ってきていたアルコール入りのペットボトルを捨ててもらいました。

そしてその次会った時、アル男くんは遅刻をしてきました。アルコールのにおいをプンプンさせて。

その次もアルコール入りのペットボトルを持ってきており、アルコールがきれると暴言が始まる。どんどん状態が悪くなっていきました。

本当は人に相談したいけど、アルコール依存症の人と付き合っているダメンズ好きと思われるのが恥ずかしくて、だれにも言えずに我慢していました

アルコール依存症の彼氏との恋愛と別れ:アル中で嘘をつく、酔うと暴言を吐く彼氏に絶望

アルコール依存症の彼氏との恋愛と別れ:アル中で嘘をつく、酔うと暴言を吐く彼氏に絶望

遠距離になってからの初デートで嘘をつかれていたことで、私はアル男くんに対して少し信じられなくなっていましたが、それでも

彼を支えられるのは私だけ

彼を理解できるのは私だけ

と思って付き合っていました。毎日ラインをしてお酒を飲んでいないかの確認をし、暴言を吐かれても励まし、会った時にお酒を飲んでいても次頑張ろうねと言う。

そうして遠距離になって2年、付き合いだして3年目がたちました。飲む回数は週に2〜3回と連絡が来るものの、デートの時のときはお酒くさい。けれどせっかく会えているからケンカしたくなくて何も言えない。そんな日々が続いていました。

そしてある日、デート中にアル男くんに電話がかかってきました。

あとで出るよ

と言ってすぐに電話を切ったアル男くんを見て、何かおかしいと思ったら私は、アル男くんが見ていないスキをついてこっそりスマホを見てしまいました。

スマホの着信履歴には登録していない固定電話の番号からの着信がびっしり。インターネットで番号を調べてみるとそれは消費者金融でした。

アル男くんはお金を借りてお酒を飲むようになっていたのです。

私は無力感と絶望感を感じました。

毎日励ましていたのはなんだったんだろう。

私じゃあもう無理なのかもしれない

アルコール依存症についてはその当時も時々調べており、依存症からの回復には周りの手助けが絶対に必要なことを知っていました。それでも毎日連絡を取れば大丈夫かもしれないと頑張ったつもりでしたが、完全に心が折れてしまいました。

問い詰める元気もなく、私は彼に別れを告げました。

アルコール依存症の彼氏と恋愛し別れを考えている人へ

私は遠距離で付き合っていて、しかも徐々に症状が悪くなる彼をささえきれずに別れてしまいました。

彼の依存症は遠距離恋愛きっかけに悪化しましたし、近くに住んでいたらもしかしたら回復していけたのかもしれません。

私が彼と別れたときに考えたのは、私の人生をかけてまで支えるべき相手なのということです。

答えはノーでした。繰り返し受けた暴言で徐々に気持ちが冷めていっていたというのが大きいです。

いまアルコール依存症の人と付き合っている人にも同じように考えてみてほしいです。

アルコール依存症は一生治りません。一度かかったら死ぬまで。

それでも支え続けたいと思えるほど大切な人ですか?

もしそうなら腹をくくって、自分だけで対処しようとせず、家族、友人、職場、そしてアルコール依存症をサポートしてくれる団体に相談していくことが必要です。

アルコール依存症は依存症になった人とその付き合っている人だけで乗り越えられるほど簡単な病気ではありません

辛いのは当たり前です。

だからこそどうか一人で悩まないでください。

私のように泥沼にはまってしまう人が一人でも減るように祈っています。

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自分の状況を客観的に見つめなおすことは解毒に繋がりますよ。

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