漫画「機能不全家族」は、毒親家庭に生まれた主人公夏目ユキの体験談を元に描かれる現在連載中のエッセイ漫画です。
第1巻では、母親が変わった人格の域を超えて、ユキ達に暴力を振るうようになってしまいました。第2巻では、母親の暴力を機にユキ達家族に急展開が起こります。
この本を読んだ私が、ネタバレ有りで感想を書いていきます。
母親からの暴力なんて…!
一体これからどうなっちゃうの!?
ここから先は詳細なネタバレを含みます。
まだ漫画を読んでいない人はU-NEXTに無料登録するともらえる600円分のポイントを使って最後まで読んでから先に進んでください。
U-NEXTは月末月初関係なく31日間無料です。今みんながやっている電子書籍サービスへの登録は特典がついているうちに済ませちゃいましょう♪
話題のマンガ・アニメを無料で楽しむ方法も解説しています♪
「機能不全家族」ネタバレ第2巻
「機能不全家族」ネタバレ第2巻 あらすじ解説と感想
第1巻で始まった母親の暴力は常習化していきました。
子供たちに手を上げるだけでは母親の気は収まらず、物に対しても衝動をぶつける毎日。
妹が買ってきたコップも、「このコップ嫌いなのよね」という母親の一言で粉々に砕け散ってしまいました。
父親はというと、以前にも増して帰宅時間が遅くなるように。
ユキは子供ながらに、家に帰ってきたくないからわざと遅くしているんだと思いました。
そんな父親不在の夜には、毎晩決まって母親からの暴力があったのです。
髪を引っ張られたり、顔を殴られたり、お腹を蹴られたり…
ユキは毎度、「今日こそは殺される…!」と布団の中で怯えながらやり過ごすことしかできませんでした。
一方的な暴行に一通り満足すると弟の部屋にも行き、同じように暴力を振るうのでした。
たまに父親が早く帰ってくれば毎回のように夫婦喧嘩が起こりました。
しかしこの頃には、ユキは夫婦喧嘩に対してはもはや何にも感じなくなっていました。むしろ、「夫婦喧嘩の日は母親に殴る蹴るされなくて済むんだ」と思うほど。
とある朝、ユキは母親に自分の写真を撮ってほしいと言われます。
何事かと不思議に思うユキに、自分の背中にある痣を撮ってほしいと説明する母親。
夫婦喧嘩の際に父親が椅子を投げたせいでできた痣で、この写真が母親に暴力を振るった証拠になると更に説明されます。
その母親の言葉にユキは、母親は自分達を殴るくせに、その証拠はどこに残るのだろうと傷つきました。
また別の日には、父親が帰宅しているのにもかかわらず、母親から暴力を振るわれることもありました。
それどころか、ユキ達が痛みに叫んでいるというのに父親は助けに来なかったのです。
殴る母親とそれを助けない父親。
ユキは痛みと悲しみの中で「どうして…?」と唱えることしか出来ませんでした。
それでも翌日には、「お母さんの大事だからね」と自分たちを抱きしめる母親を嫌いになることも出来なかったのです。
そんな毎日が続き、母親からの暴力は昼夜問わず行われるようになりました。
夜ご飯も作ってもらえず、家にある食べ物もなくなってしまったある日。
3兄弟はお腹を空かせていました。
妹と弟は、ユキに父親のいる病院へ行こうと提案します。
ですがユキは、そんなことをしたら母親に何されるか分からないという恐怖から、妹や弟と一緒に行くことが出来ませんでした。
一方、父親の元へと向かった妹と弟は父親に会い、焼肉へ連れて行ってもらうことに。
美味しい焼肉と母親から解放されている時間を堪能するのでした。
父親を残し妹と弟二人で帰宅すると、焼肉の臭いに一気に不快になる母親。
自分たちだけいい思いしやがって!といつも以上に激しいおしおきが二人にされました。
その光景を見ながらユキは、自分は父親の元へ行かなくてよかったと安心している自分がいるのでした。
翌朝、妹と弟は昨晩の母親からの暴力で顔が腫れあがるなど酷い有様でした。
そこに居合わせる父親。
母親が手を挙げたことは明らかなのに、父親は何も声を掛けることなく仕事に向かうのでした。
そんなある日。
両家が集まり、大人同士の話し合いが開かれることになったのです。
ユキはやっと母親の暴力から解放される、この話し合いで元通りの生活に戻るのだと信じて止みませんでした。
しかし、話し合いの末に出た結論は「離婚」でした。
父親は、母親の子供に対する暴力に気付き、両家に相談していたのです。
父親側に引き取られることとなった子ども達。
ですが、せっかく母親から解放されたのにもかかわらず、ユキ達の気持ちは沈んでいくばかりした。
なぜなら、これから一緒に暮らしていく父親は、母親の暴力に気がついてもその場で助けてくれようとはせず、離婚に対しても何も子供たちに説明してくれなかった存在だからです。
見て見ぬフリの父親との生活ってどんな暮らしなのかな?
「機能不全家族」第3巻の予告
次の第3巻では、中学生、高校生と成長したユキの姿が描かれます。
母親からの暴力から解放され、何不自由なく買い与えてくれる父親との生活は、一見平穏かと思いきやどこか満たされないユキ。
人に必要とされたいユキはとある行動に依存することに…
幼い頃に親から受けた心の傷は、思春期のユキにどのような影響をもたらしたのでしょうか。
次巻も目が離せません!